住まいの近くにあるおすすめスポットを紹介し、地元の活性化に貢献している地域ライター。
なんとなく興味はあるけど、普段在宅で仕事をしている自分が取材なんて……。とあきらめている人は多いかもしれません。
「話が苦手でも、地域ライターはできますよ!大切なのは聞く力と、愛です。」
そう語るのは、徳島の地域ライター「青原もも」さん。
今回は、SEOライターから地域ライターへと活動の幅を広げたももさんに、仕事の始め方や取材の流れを教えてもらいました。
ド田舎こそ、地域ライターの需要あり
現在は、自宅周辺の魅力的なスポットを紹介する地域ライターとして活動しています!
行った先々で絶対に知り合いがいるし、たまに顔を出すお店のマスターともすぐ仲良くなれちゃいます!
田舎のため、オンライン取材ができる仕事を探し始めたのですが、なかなかいい案件に巡り会えず……。そんなとき、有名な取材ライターさんが「地方こそ取材の仕事がある」と話しているのを聞いて。
「せっかく地方にいるんだから、それを活かさない手はないよね!」と思い立ち、2023年の春に地域ライターデビューをしました。
必要なのは「愛」だけ!地域ライターの仕事を5ステップで紹介
1.執筆できるメディアの検索
インターネットで検索すると、地域の情報を扱っているメディアが出てきます。ライター募集が出ているところがあれば、すぐに応募してみてください!
私の場合は、全国の地域のお店や場所を紹介する地方創生メディアに採用されて、仕事を開始しました。
ももさんが執筆している地方創生メディア「Mediall」
2.仕事の獲得
ほか、Instagramの更新をよくしているお店を探すのもおすすめです。メディア露出に力を入れているのであれば、取材に対しても好意的な可能性があります。
本来は、記事の掲載メリットを提示する形が1番いいのかもしれません。でも、私の場合はあえて「あなたが大好きなので、多くの人に魅力を知ってもらいたい」ことを1番に伝えています。
地域ライターは、相手に対する尊敬や敬意をあらわす「愛」が大切です。
叔父がお世話になっていたお店や、子どものときによく通っていたところに声をかけたおかげもあるかもしれません。愛を語りやすかったので(笑)。
3.日程調整
私は子育てをしているので、取材に行ける時間が限られています。そのため、こちらから訪問可能な日時を5つほど提示して、取材先に選んでもらっていますよ。
日程の協力をしてもらいながら、相手目線も忘れないようにしています。
4.事前準備
ほか、名刺も必ず作った方がいいですね。地域のつながりが大事になってくるので、行った先々では名詞を配るようにしています。どこから仕事をいただけるかわかりませんので……!
ただし、一眼レフカメラがあると取材ライターとしての格好がつくので、私は夫のカメラを借りて使っています(笑)。
実際の記事には「私はここを伝えたい!」ところと、相手の「ここは絶対宣伝してほしい!」ところがうまく両方入るように意識しています。
まずは、ホームページを穴が開くほど見る。ほかにも、経営者の方がインタビューされている記事が出てくれば必ずチェックしています。
あと、たまに「絶対記事で使えんやろ!」っていう質問を2、3個考えていくんですよ。
内容自体は使えなくても、話のなかでポロッと出た魅力的な一言を記事に反映させるように意識しています!
5.取材・執筆・入稿
現場では、担当者の方がじっくり質問に答えてくれるときもあれば、お仕事の合間に少しずつお話してくれるケースもあります。時間は、30分ぐらいが限度かもしれません。
お店の中を案内してもらったあと、実際に商品を試食しながら、作り方やこだわりについて詳しく聞きます。
私は絶対に取材先で、自宅用にお土産を買うんですよ。それを使ったり、食べたりした感想を記事に盛り込んでいます。
現地での情報だけではなくて、自分の体験を入れることで記事の質を上げています。
自宅から車で30分の範囲でも、世界は変えられる
取材先の方が記事をベタ褒めしてくれたのは、本当に嬉しかったですね!Instagramでシェアしてくださっているのを見たときは、即スクショしました(笑)。
ほかにも、記事を読んだ人が、実際に取材先の商品を買ってくれたことがあって。まさに地域ライターの醍醐味だなと思いました。
相手の表情を見て、その場の温度や空気を感じながら言われる「ありがとう」の言葉は、なにものにも代えられないやりがいです。
人との距離が近い地域ライターは、誰かの役に立っている実感の湧きやすい仕事です。ダイレクトに記事の感想をもらえるので、いままで味わったことのないやりがいも感じられます。
住んでいるからこそわかる地元の良さを伝えられるのは、地域ライターの利点です。1歩外に出て、自分の価値観を変えながら、充実感を持って仕事をしてみてください!